先日ハンナさんとこんな事を話していた。
J:「ハンナさん、思わへんか?俺たちの人生、上手くいかない事が多すぎるって。そう思わへんか?」
H:「ははは。そのとうりね。でもさ、上手くいかない事が多いから、たまに上手く行った時がうれしいのよ。100回に1回、上手く行けば、いいわよ」
J:「えっ!100回に1回?それ、打率、悪すぎるんちゃう?」
H:「でもねジェームス、上手く行ってる人もいるかもしれないけど、毎日上手く行ってみなさいよ。何が喜びか分らなくなっちゃうわよ、きっと。上手く行かない事が多いほど、たまに上手く行った時、嬉しいんじゃない?」
J:「でもせめて、50回に1回ぐらいにしようや。100回に1回は、きついわ・・・」
H:「いいのいいの。ほとんど上手く行かないまま、きっと死んでいくのよ。それで、いいの。たまに上手く行けば、それでいいじゃん。ははは」
なんという、ブルーズ的な発言だ。100回に1回の喜びに賭けるか?。
俺よりもハンナさんの方が、ほんまもんのブルーズマンに違いない。
せめて俺は、50回に1回にしてほしい。
そして廃品回収業だが・・・。
今日は午前中は伊予市の工場まで出荷。
廃品を現金に換えて、午後からいつものように、訪問回収。
悲惨だった。
午後から半日でアンテナ一本と、ビデオデッキ1台のみ。
訪問件数は50件以上。
こんなに廃品が集まらないのもめずらしい。
一軒一軒チラシを配り、頭を下げ、笑顔を振りまき、断られ、断られ・・・ああ、俺はいったい何をしてるのか。悲しい。
上手く行かないにも程がある。
ちなみに廃品回収業を始めて、今日で丸一年になる。
で、こんなに上手く行かなかった日には、きっとモイカ釣りで上手く行くに違いない。
下弦・月齢 22.7・(小潮)・ハンナの波止場
PM7:00到着。
今日も「手間いら~ず」でゼンゴを釣り、泳がせる。
一発目からアタリ。
フッキングミス。追い食いなし。
その後、常夜灯の下の釣り客2人が泳がせ釣りで5連発。コロッケサイズから500グラムほどのモイカを楽しそうに釣り上げる。
俺には全くアタリ無し。
PM9:00。
ゼンゴを釣りあげて、針をゼンゴの鼻に刺そうとしている、ややこしい時に、ハンナさんから入電。
「釣れた?」
「釣れん・・・。ごめん、今、ゼンゴの鼻に針を刺してるんや」
泳がす、泳がす、泳がす、ゼンゴを釣る、泳がす、泳がす・・・
そして仕掛けを回収すると・・・ゼンゴの頭だけが残って、食われている。
居食い。
アタリは無く、食い逃げ。
その後も居食いばかりで、ウキにアタリが出ない。
常夜灯の釣り師2人は、その後も小さいのを何杯かあげている。
PM10.00。仕掛けを回収してみると、ちょっと重たい。
コロッケモイカ。
釣ったというより、釣れていた。
PM10:30。
ゼンゴを釣りあげて、針をゼンゴの鼻に刺そうとしている、ややこしい時に、再びハンナさんから入電。
「釣れた?」
「小さいのが一つだけ・・・。ごめん、今、ゼンゴの鼻に針を刺してるんや」
PM11:30。納竿。
あ~~~。タメ息。
隣の客は、よくイカ釣る客だ。
こんな事は良く有る。みじめな釣り人。イカ釣りJ。
とにかく上手く行かない。
でもハンナさんの言うとうり、上手く行かない事が多いほど、たまに上手く行くと喜びは大きいのかもしれない。
こうなったら、100回でも、200回でも、500回でも、1000回でも・・・・がんばるしかないのだ。
廃品回収に、モイカ釣りに、ブルーズに・・・。
砕け散ろうじゃないか!喜びのために!
今夜は、アンテナと、ビデオデッキと、コロッケモイカに感謝して眠ろう・・・。